本誌の内容について
● 《巻頭対談》
吉田剛士のマンドリン・トーク
吉田剛士がマンドリン界の著名人や、マンドリンにまつわるゲストの方々をインタビュー。
マンドリンについて“熱く語る”コーナーです。
2025年春号(Vol.66)のゲスト〜ラファエレ・ラ・ラジョーネさん ![]() ナポリ生まれのマンドリン奏者、ラファエレ・ラ・ラジョーネが約10年ぶりに来日。
同じくイタリア人で実力派ギタリストとして知られるアンドレア・デ・ヴィティスとのデュオとしてのコンサートがこの3月に札幌、京都、東京の三都市で開催されることになりました。ブレシア在住のラ・ラジョーネ氏にメールでのインタビューに応じていただきました。 |
▶▶▶ 以下、一部抜粋
吉田:あなたの出身地であるナポリはマンドリンの聖地と言って良いと思いますが、現在ナポリでマンドリンという楽器はよく知られていますか?
ラジョーネ:間違いなくナポリはこの楽器の歴史と密接に結びついています。例えばミラノ型など他のタイプのマンドリンが歴史の中で消えていったのに対して、ナポリ型マンドリンは主にヴィナッチア家とカラーチェ家という二つの偉大な楽器製作家の家系のおかげで、現在まで受け継がれてきたものです。マンドリンが華やかであった18世紀から20世紀にかけてのこの楽器に関する最も重要な文献もここナポリから来ています。
しかし今日、最も広く知られたマンドリンのイメージは、この貴重な伝統とはほとんど関係のない民間伝承、大衆歌謡から来ています。マンドリンはナポリ歌謡の主要な楽器と見なされており、残念ながら単にそういう楽器にすぎないと思われることがほとんどです。
吉田:そうですか。同じく日本でも「オー・ソレ・ミオ」のようなナポリ歌謡に代表されるカンツォーネの伴奏楽器としてのイメージが強いですが、マンドリンの専門家としては悔しいこととも言えますね。ところでカラーチェのマンドリンは日本で数多く愛用されていますが、ナポリあるいはイタリアではどうですか?
ラジョーネ:ナポリでもイタリアでも、カラーチェのマンドリンは今でもスタンダードなクオリティーを持った楽器として多くのプロマンドリン奏者に認められています。
ラジョーネ:間違いなくナポリはこの楽器の歴史と密接に結びついています。例えばミラノ型など他のタイプのマンドリンが歴史の中で消えていったのに対して、ナポリ型マンドリンは主にヴィナッチア家とカラーチェ家という二つの偉大な楽器製作家の家系のおかげで、現在まで受け継がれてきたものです。マンドリンが華やかであった18世紀から20世紀にかけてのこの楽器に関する最も重要な文献もここナポリから来ています。
しかし今日、最も広く知られたマンドリンのイメージは、この貴重な伝統とはほとんど関係のない民間伝承、大衆歌謡から来ています。マンドリンはナポリ歌謡の主要な楽器と見なされており、残念ながら単にそういう楽器にすぎないと思われることがほとんどです。
吉田:そうですか。同じく日本でも「オー・ソレ・ミオ」のようなナポリ歌謡に代表されるカンツォーネの伴奏楽器としてのイメージが強いですが、マンドリンの専門家としては悔しいこととも言えますね。ところでカラーチェのマンドリンは日本で数多く愛用されていますが、ナポリあるいはイタリアではどうですか?
ラジョーネ:ナポリでもイタリアでも、カラーチェのマンドリンは今でもスタンダードなクオリティーを持った楽器として多くのプロマンドリン奏者に認められています。
● 過去にご出演頂いたゲストの方々
●連載一覧
マンドリンオーケストラ 名曲めぐり

吉水秀徳さんに、マンドリンオーケストラで愛奏されている数ある名曲の中でも、時の流れと共に演奏される機会に恵まれなくなった曲を取り上げ、添付楽譜と共に紹介していただきます。
マンドリン界先駆者の墓碑巡り
マンドリン史研究の第一人者である工藤哲朗氏に、近代マンドリン史上の偉大な方々を、墓碑を巡りつつ彼らの功績を紹介していただくコーナーです。
あいりんの学び日記

マンドリニストの藤川亜依里さんに、マンドリン奏者として活動する中で、日々の人との出会いから学んだことや気づいたことなどを語ってもらいます。
資料館だより
音大四年生奮闘記
久保田孝の「フィロマンこぼれ話」

久保田孝先生率いるクボタフィロマンドリーネンオルケスター、略して「フィロマン」。その長い活動の中から様々な「こぼれ話」をご紹介いたします。久保田先生の美学やこだわりに満ちたエピソードはきっと皆さんのマンドリン生活の養分になるのではないでしょうか。
指揮者でなくても知っておきたい指揮のこと

合奏に参加する全ての人にとって大切なことを、作曲者で指揮者の柳澤明良さんに基本的なことからわかりやすく語っていただきます。
輝く!大学マンドリン

横溝史織さんが大学のマンドリン・クラブを訪問し、その活動ぶりを取材しています。
横溝史織のTwinkle Mandolin Days

“マンドリンの世界をもっと華やかに!”
横溝史織さんによる、〜マンドリン音楽のニュースタイル探索〜です。
世界のマンドリン新譜情報!

佐古季暢子さんによる、「演奏会や発表会、レッスンでの選曲の助けに」なる新譜情報!
赤岩大輔の「これだけは聴きたい特選マンドリンCD」

“マンドリン大好き人間”赤岩大輔さんお薦めのマンドリンCDを紹介します。
新しくリリースされたCDを中心にご紹介します。
マンドリン・コンサート&ライブ・レポート
マニア王子の楽器探訪
私のマンドリンライフ
Viva!マンドリンオーケストラ
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「奏でる!マンドリン」星座占い
